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1.名前あれども姿は見えぬ |
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『ツボがあるよ』といっても、皮膚の表面から頭を出して、『ここだよ!ここだよ!』と言っているわけではない。目には見えないけれど、体の中はツボがいっぱい。そしてツボとツボが相互につながっているからフシギである。 *目に見える臍のツボ=ヘソは目に見えるが、ここはシンケツというツボである。
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2.ながめて触れてツボさぐる |
では、目には見えないツボをどうやって探すのか?といえば、まず、ヒフの色の状態をながめ、ヒフに軽くふれて、冷えや熱、弾力をさぐっていくと、『ここだよ!ここだよ!』とツボが教えてくれるからフシギである。 ツボは骨と筋肉のつなぎ目、筋肉と筋肉の間の少しくぼんだ処などに存在しているので、なれるとピタリとわかるようになる。
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3.離れていてもよく効くツボ |
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肩がこってつらい時は、自然に肩に手を当てる人が多いと思う。肩の疲れは肩にあるツボ、足の疲れは足にあるツボ…という具合に、つらい部分のツボを使う以外に、遠く離れた部分のツボでも効果が出る事が多い。これは、つらいところと離れたつぼが体の中でつながっているというフシギがあるからである。部屋の電気をつける時に離れたスイッチを押すと点灯するのと同じ原理なのである。
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4.五臓六腑の容態を示す |
人間の体の中には『五臓六腑』がある。五臓とは肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓であり、六腑とは胆のう・小腸・胃・大腸・膀胱である。そして臓腑に変調があると必ずツボに反応が現れる。よく《腹をさぐる》と言う言葉があるが、腹部にもすべての臓腑の反応が出ると言われる。あなたもご自分の腹をやさしくなでてツボの反応をさぐってください。
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5.ひとりひとりで違うツボ |
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本屋さんの健康コーナーを見ると、たくさんのツボの本が並んでいる。本を広げてツボの位置図を見ながら、さて自分のツボはどこだろう?とさがしてみると、これがよく分からない。位置図はあくまでも目安で、身長・体重・男女別などみんなの体が違うようにほんとのツボはひとり一人で違っているというフシギがあるからである。
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6.春夏秋冬うごくツボ |
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体の調子も春夏秋冬の四季の移りかわりで変わるように、ツボの反応も微妙に変化している。御灸をすえる場合もツボの位置を時々変える必要があるので、専門の施術者に相談して使うツボを判定してもらうことをおすすめする。
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7.からだの一部が全身を語る |
手のひら・足の裏・耳などに体全体の臓腑を割り当てたツボ図をご覧になった人は多いと思う。ツボは体の全身にくまなく存在しているが、体の一部に全身を表すツボが存在して治療に使われる場合もある。『全身のツボを探すのは大変』と言う人は一度試されるとよい。 《耳のツボの話》耳の形をよく見ると母体の中で赤ちゃんが逆立ちしている形に似ている。頭は耳たぶ、腰と足は耳の上部、内蔵は耳のくぼみにあると言われるが、あなたの耳はいかがですか?
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